長篠設楽原パーキングエリアでのお仕事

本日午後3時に、新東名高速道路の豊田東ジャンクションと浜松いなさジャンクションが開通しました。日本の交通網の大動脈「東名高速」と平行する新しい路線の延長とあって、いろいろと注目が集まっています。

今回開通した約55kmの区間にはサービスエリアとパーキングエリアがひとつずつ開設。そのうちの「長篠設楽原パーキングエリア」は、1575年に起きたとされる「長篠の合戦」の場で、三河国長篠城をめぐって織田信長・徳川家康連合軍と武田勝頼軍が戦った場所でもあります。

そんなパーキングエリアですから、施設のテーマも合戦のイメージで構成。上り線は武田軍で下り線は織田・徳川連合軍をそれぞれモチーフにしています。設置する自動販売機もそのイメージに合うように計画され、私のもうひとつの業務でもあるアートディレクターとして、その自販機の装飾を担当しました。

「両軍」の自動販売機上には、合戦をイメージして「兜」と「のぼり」を取り付け、自販機本体は施設のイメージに合うよう、オリジナルラッピングを施しました。その制作のデザインとディレクションを担当させていただき、設置に当たっては、今回さまざまな学びや気づきがあり、私自身も大変勉強になりました。

ひとつは、家紋を使うことにあたっての「著作権」の問題。どの家系にもある家紋ですが、武田家や織田家、徳川家の家紋は商標として登録されていることもあって、弁理士の方にその取り扱いを尋ねながらの仕事となり、新たな学びになりました。

また、今回私が担当した自販機は4メーカー計7台で仕様やサイズも異なるため、それぞれのメーカーのご担当者さまとの調整や、施設ご担当の皆さま、モニュメント制作の職人さんとの連携や仕切りなど、通常とは違った工程業務もとても勉強になりました。

そのようにいろいろな思いが詰まった成果物ではありますが、7台のうち4台は購入時に「おしゃべり」をしてくれます。もし新東名高速道路をご利用になることがありましたら、ぜひ長篠設楽原パーキングエリアに立ち寄ってみてください。

0コメント

  • 1000 / 1000